全国の「国際勝共連合 大学生遊説隊 UNITE」の皆さんに寄せて
全国のUNITEの皆さん、若い皆さんが日本、アジア、そして世界のために起ち上がったことを聞いて、心よりの感動と共に嬉しく感じたのは、私一人ではないと思います。
札幌農学校の初代PRESIDENTであったクラーク博士の「Boys(Girls)be ambitious!」や、国際勝共連合創設者 文鮮明総裁の「大義に立つ勇気の道は生涯の勝利を招く」の言葉を待つまでもなく、若き時節に大志に目覚めることは、皆さん方にとって運命的な出来事に違いありません。
1989年末の「マルタ会談」をもって米ソ冷戦は終了し、誰しもが共産主義は終わったと考えました。
しかし、2008年ノーベル物理学賞受賞された3名の日本人学者のうち一人の方が、「私の尊敬する師は坂田昌一博士」と記者会見で語られるのを聞き唖然としました。私も学生時代は、日本発のノーベル物理学賞受賞者 湯川秀樹博士の共同研究者 片山泰久教授に師事して物理学を勉強していただけに、衝撃を受けました。
坂田博士は京都大学で物理を学ばれた後、長らく名古屋大学で物理を教えておられました。その教え子からノーベル物理学賞受賞者が出たわけです。しかし、坂田博士は共産主義の哲学である唯物弁証法とそれを歴史に応用した唯物史観を信奉し、毛沢東から表彰を受けたほどの共産主義者と言ってもいい人物なのです。
当時、物理学者の中で「坂田哲学」と言われたものは、それらを基本としたものだったのです。恐らくは、坂田昌一博士を師と仰ぐ人々も共産主義の考え方の影響を相当受けていると思います。
このように共産主義は死んでいません。決してその理論を侮ってはなりません。ノーベル賞クラスの人々が信じているのです。日本共産党も中国共産党も、唯物弁証法と唯物史観がそのテーゼ(綱領)の中核であることは言うまでもありません。
かつて私が、全国大学連合原理研究会(CARP)の会長に就任した時に、文総裁から「共産主義と徹底して戦ってほしい」との一言をいただきました。東京大学のCARPのメンバーたちは「勝共理論」(共産主義の批判と克服の理論)を勉強し、東京大学駒場キャンパスで東大・民青(共産党の下部組織・民主青年同盟の略称)のメンバーたちと3年間理論闘争をやり抜きました。
そしてCARPメンバーが勝利しました。当時の日本共産党委員長・宮本顕治が、CARPメンバーとの論戦を止めるようにとの指示を出したのです。
共産主義との戦いは理論戦です。皆さんも勝共理論を勉強して欲しいと思います。そして遊説をやりながら切磋琢磨してください。先輩や上手な人を研究してください。僕も文総裁の希望の日晩餐会のメッセージ「為に生きる」のビデオを何十回も見て研究したことがあります。
最後に、共産主義との戦いは、進化論が正しいかID理論が正しいか、またマルチ宇宙論が正しいか宇宙創造論が正しいか等々、あらゆる分野での学問で決着をつけていかなくてはならなくなります。そのためにも、それぞれの専攻分野での勉強も徹底して頑張って欲しいと思います。そして「One Family under GOD」の夢を共に実現していきましょう!
国際勝共連合会長 会長 太田洪量